「大人親子」とは

まずは耳慣れない「大人親子」が誰のことを指しているのかをお話します。totonoiでは、子世帯が20〜40代の成人した子とその親のことを、「大人親子」と定義しています。親世帯の年齢は問いません。成人した子どもから見ると”まだまだ自分の親は元気“と思っていても、ふとした時に親の「これからの暮らし」が気になるのではないでしょうか。また、親のほうも、自分たちの選択が子どもにどう影響するのか、気に掛かるものだと思います。

「大人親子」のよくあるお悩み

子どもの独立や配偶者との離別などのライフスタイルの変化に伴い、これからの暮らしや住まいのあり方に悩む「大人親子」が増えています。この傾向は、昭和50年代以降にマンションなどの集合住宅や郊外に宅地が多く造成されたことから推測すると、徐々に増えていくものだと思っています。

子世帯、親世帯それぞれの立場の住まい方についての悩みとは、どのようなものでしょう。

<子世帯からの悩み>
・離れて暮らす親の家が古く、寒さや耐震など今後の暮らしが心配
・親の家が今の家族構成には広すぎて、今後手入れが行き届くか心配
・子育てにあたり両親のサポートを受けるために実家で同居か、近居を考えたい

<親世帯からの悩み>
・子供がいた頃に建てた家が、夫婦2人になった自分たちには大きすぎる(住み替えるほうがいいのか、リフォームしたほうがいいのか、同居がいいのか…)
庭や建物の維持管理に体力的な辛さを感じている
・住まいが不便な場所にあり、車が運転できなくなった場合でも生活がしやすい場所に越したい
・長年賃貸住宅に住んできたが、老後のことを考えて住宅購入をすべきか、他の選択肢があるか悩んでいる
・老後の生活資金繰りの見通しを立てたいが、相談相手がいない    …など

子世帯が思う親世帯への心配と、親世帯が思う自分たちの将来・老後への不安。どちらもはっきりと見えないこと故の悩みではないでしょうか。

「大人親子の住まい相談室」が応えられることは?

私たち「大人親子の住まい相談室」ができるのは、これからの暮らしに迷う大人世代の親や、親のこれからの暮らしを案じる方に、生き方の方向性を共に導き出すお手伝いをすることです。

これまでに実際にいただいたご相談を2つ、ご紹介します。

<九州にお住まいのTさん(60代)>

「遠方に住む90歳を過ぎた叔母から今後のことを相談されました。叔母には子供がおらず、夫も他界。親戚はいるものの、私以外の親戚とはあまり仲が良くありません。そのため、私が老人ホームの手配から、自宅の処分など相談を受けていましたが、手続きや手配のために何度も叔母のもとへ通うこともできず、どうしたらいいか困っている」

この件では、「大人親子の住まい相談室」は、それぞれのプロの手をつなぐサポート役を担いました。結果、当初の査定価格よりも高い金額で売却ができました。

・査定および不動産売却を地元の不動産仲介会社数社に依頼
・売却方法および値付けの相談
・遺言書、公正証書の作成の段取り(公証役場への依頼など)  など

>>お客様の声
「不動産の知識がなく、土地勘のない場所の資産整理だったので、一つ一つ説明していただきながら進めていただき、安心しました。何度も現地へ足を運ぶ手間や交通費や自分で手配する手間を省けた上、価格交渉も行ってくれたので、精神的な負担が軽く、ありがたかったです。」

<目黒区のNさん(60代と40代の親子)>

「戸建に夫婦で住んでいるが、広すぎることと、建物の管理が億劫になってきたので、住み替えを考えています。リフォームをして住み続けることや、近所に住む娘家族が所有しているマンションとの交換も考えていますが、考えがまとまりません。どうするのがベストなのか、アドバイスをもらいたい」

この件では、「大人親子の住まい相談室」は、以下のようなサポートを行いました。さまざまな検討の結果、そのままの状態で売却をすることになりました。

・お住まいの戸建ての状況確認の上、さまざまなパターンの比較検討ができる資料を用意
・土地の境界線がはっきりしていなかったので、測量の手配
・相続税や、譲渡所得にかかる税金を割り出すために税理士を手配
・売却方法および値付けの相談
・売却の仲介

>>お客様の声
「私たち家族の状況を整理して、比較検討ができるものをご用意してくださったので、自分たちできちんと納得して判断をすることができました。結果的にベストな選択ができたと実感しています」

欲しいのは、プロの手を繋ぐ役割

これを読んでくださっているあなたのお悩みには、どんな情報やプロの協力が必要でしょう?

・資金やこれからの生活設計を相談する場合
税理士、独立系ファイナンシャルプランナー(FP)
・家を売る場合
不動産会社
・家をリフォームする場合
リフォーム会社または設計事務所または工務店
・資金計画や資金調達
銀行

さて、この中で実際に相談できる具体的な相手(企業)は思い浮かびますか? これまでにお付き合いがないな、というのが実際ではないでしょうか。しかも、「買う」「売る」「貸す」「リフォームする」など、相談内容が具体的になっていればこうしたところへ相談に行きやすいですが、具体的になっていない段階では、どこに何を相談に行けばいいのか、迷ってしまうと思います。

そもそもこれらのお悩みについて、親子間で話し合ったり、どういう選択が自分たち家族に最良なのか、その判断が一番の難関だと思います。また、「不動産会社」「ファイナンシャルプランナー」「リフォーム会社」どのプロに最初に話をすべきなのか、誰に声を掛けるべきなのかわからない、といった悩みもあると思います。

私たち「大人親子の住まい相談室」はそうしたお悩みを解決するための、窓口になる場所です。将来のことを考えるときは、よくわからないことが多く、「不安」がつきまといがちですが、本当はもっとポジティブに楽しみたいことです。私たちと、「こんなこともできる」「こういう方向性もあります」という明るい将来の道標を一緒に立ててみませんか。