お子様の大学進学を機に郊外から都心へ

▶︎寝室も間仕切りで囲わずオープンに。窓からの光が部屋中に届きます

それまでは東京郊外の一軒家にお住まいだったO様。お子さんが都心の大学に進学することになり、全員が都心へ通勤通学をすることに。それを機に、「子育てが終わったら広さより利便性が重要」と、都心のヴィンテージマンションに移り住みました。

▶︎戸建て住まいの時から一緒に暮らしてきた愛犬2頭と共にお引越し

選んだ物件は大きな公園や病院が近くにあり、O様にとって理想的な環境。特に、大型犬がOKなマンションは希少で、ペットOKであることが決め手になったそう。O様が弊社へお問い合わせをくださったのは、このヴィンテージマンションの購入が決まってからでした。

「購入を決めたのはいいけれど、内見時、物件の状態はワンフロアのオフィス仕様。お風呂やキッチンもない、タイルカーペットの床を見て、どうやって住むか全くイメージがつかず…。困り果てて『どうか、助けてください』とメールしたんです」(O様)

間仕切りのないワンルームのような間取り

▶︎寝室も間仕切りで囲わずオープンに。窓からの光が部屋中に届きます

O様ご夫妻(特に奥様)のリノベーションのご要望はとても斬新。ご夫婦+20代のお子さんが一緒に住む前提でありながら、「間仕切りなしでOK!バスタブなくても、シャワーブースでもOK!」というものでした。そうしたご要望を受け、O様邸のリノベーションは作り込むよりも、シンプルに仕上げるほうが合っていると考え、建築家ではなくデザイン力のある工務店をリノベーションパートナーとしてご紹介しました。

▶︎リノベーションの話し合いの過程で、「やっぱり必要」と新しくつくったバスルーム

一人になりたい時は、カフェにいけばいい

▶︎こだわりと思い出が詰まった家具や雑貨が絶妙なバランスで配置されています。まるでカフェのようなお住まい

「部屋を区切る案も検討しましたが、そんなに広くない空間で通路に面積を割いたり、壁で日差しを遮ってしまうことになるのがもったいなくて。みんな大人だし、一人になりたいときは、近所には素敵なカフェやお店がたくさん。外出する場所には事欠きません。それに、家族が家にいる時間もそんなに重ならないので」(O様)

とO様。確かに、近所にはカフェがいくつもあり、いくらでも一人になれる場所があります。都心ならではの割り切りと暮らし方ですね。

住み替えを機に、徹底的に「モノ」を見直した

▶︎広々とした玄関も壁で区切らず、そのままフラットに居室に続く空間構成にしました

住み替えを機に、家具を含めてモノを見直したというO様。それまで使っていた大型の家具は思い切って手放し、小ぶりなものに買い替えたそう。

「ここが終の住まいになるとは限りませんから。いつでも身軽に動けるようにしておきたいんです」(O様)

▶︎IKEAのシェルフで間仕切り。巧みなレイアウトで、リビング側からはベッドの存在がほとんど気になりません

▶︎洗面、トイレをまとめて省スペース化。隣の浴室は床が濡れるのを避けるためにガラスで仕切りました

ガラスで仕切られた白いタイル貼りの浴室と、トイレ、洗面台を一箇所にまとめたサニタリーは、海外の住宅を思わせます。洗面台は「sanwacompany」の製品に造作家具を追加し、十分な収納サイズになりました。

▶︎柱の奥行きに合わせて造作したワークスペース

玄関を入ってすぐのホールのようなスペースには、ご夫婦のワークスペースを設けました。限られたスペースを有効に活用。コックピットのようなワークスペースは、天井際まで収納がびっしり。壁の少ないワンルーム空間ですぐが、知恵と工夫で、使い勝手が良い収納を豊富に確保しました。

愛犬たちのための床選び

▶︎「sanwacompany」のシステムキッチンを採用。造作と既製品の使用をうまく組み合わせてコストを調整しました

「床は、愛犬たちが滑らないように、フローリングではなくモルタルを施工しました。汚れても爪を立てられてもOKというタフさもよかった」(O様)

この取材を行ったのは冬。夜は寒くないのだろうかと気になって聞いてみると。

「ガスストーブ1台で十分ですね。ラグも敷いていて、そのラグでインテリアが遊べることも気に入っています。将来的にフローリングを敷くことも視野に入れていましたが、おそらくこのままモルタルだと思います」(O様)

O様も愛犬たちものびやかに心地よく過ごせる素材選びができたようです。

今後のライフスタイルの展望は?

▶︎アートや雑貨など、お気に入りのモノを住まいの各所に飾っています

「今後は少しずつ仕事を減らして、ピアノなどやりたかったことに挑戦したい。それが私の”終活”ですね。素敵な教室がたくさんあるのも、都会暮らしのメリットです」(O様)

O様が「シュウカツ」と言ったとき、それが「終活」だとすぐには理解できなかったほど、O様ご夫妻の言葉には、これからの人生をより楽しむのだという「希望」が満ちていました。