#07 「趣味の空間

今回のお題は「趣味の空間」。前回ご紹介した自転車以外にも、さまざまな趣味を暮らしの中で楽しんでいる方々がいます。アート制作を楽しむアトリエや、沢山の本に囲まれたライブラリーなど、趣味のためのお部屋をつくった事例や、普段の暮らしに溶け込むようなアートの飾り方など。日々の暮らしの彩りになる、趣味の楽しみ方のアイデアをご紹介します。

好きなだけアートに没頭できる場所

O様のご自宅には、約5帖程のアトリエがあります。中古マンションリノベーションで自分たちの理想の住まいをつくるにあたり、美大生だった頃のように絵を描くことに没頭できる場所を作りたかったのだそう。リノベーションの際は絵の具で壁が汚れてもいいように、あえて内装は仕上げず、躯体現しと下地材のボードのままにしました。絵の具の汚れが年月とともに「いい感じ」に育ち、暮らしながら完成させていくことを楽しんでいます。

「totonoi」グループサイト「EcoDeco」より
O邸@東戸塚

 

入浴しながら一面の本棚を眺める贅沢

壁一面の本棚とガラス張りの浴室が印象的な南青山のK様邸。いわずもがな読書が好きなK様ですが、読むだけではなく眺めることもお好きです。浴槽に浸かりながら愛蔵書が収まる本棚を眺めていると、頭の中が整理できてリラックスするのだそう。圧巻の本棚は、IKEAで購入した既製品。憧れの「一面の本棚」を廊下で叶えるというアイデアも参考になりますね。

「totonoi」グループサイト「EcoDeco」より
K邸@南青山

 

ゆっくりと時間をかけて醸成していく骨董品との暮らし

「この部屋は、骨董品を収納する、ひとつの大きな箱のようなものかもしれません」と仰るK様のお住まいは、南青山のペントハウス。骨董好きのK様はリノベーションの際、骨董品が映える背景となる白い壁を多く作るよう心掛けたそう。既存のドアノブや味の出たフローリングを生かすなど、古いものを一部を残したことで、持っていた骨董品やヴィンテージの家具としっくり馴染む空間ができました。

「totonoi」グループサイト「EcoDeco」より
K邸@南青山

 

夫婦共同でコーヒー焙煎を愉しむ、いい時間

「家をコーヒー屋さんみたいにしたかった」という程のコーヒー好きのI様ご夫妻。コーヒーを淹れるだけでは飽き足らず、今では生豆を購入して夫婦で一緒に焙煎をしたり、焙煎した豆のネット販売やコーヒー焙煎のセミナー講師を務めるほどに。ペントハウスの躯体天井高さを生かした開放的なキッチンは、まるでカフェのよう。朝のコーヒーから始まり、休日には音楽を聴きながら、ゆっくりとコーヒー時間を愉しむそうです。

「totonoi」グループサイト「EcoDeco」より
I邸@方南町

 

グリーンに囲まれて暮らす、光と風が巡る家

「森に住みたい」というほど、自然や植物が好きなS様。メゾネット住戸をリノベーションした住まいのダイニングには、シンボルツリーのシマトネリコが生い茂っています。鉢と一体になったダイニングテーブルは、リノベーションの際にオーダーメイドで制作したもの。「木の葉の下で食事を楽みたい」という夢を叶えました。また、通常は照明用として使うライティングレールを窓側の梁に取り付けることで、軽量の植物を吊るして育てています。

「totonoi」グループサイト「EcoDeco」より
S邸@新小岩