ご自宅の窓/サッシはどのようになっていますか?

第6回の「大人のリノベガイド」は、前回に引続き、リノベーションによる住まいの性能のアップについて。今回は窓(サッシ)まわり・結露についてお伝えします。

▶︎築40年以上経過した昭和40年代のマンションのアルミサッシ。リノベーション前で断熱はされていません

一年を通して様々な外部環境があり、住宅内部の快適性を上げるためには、外の影響を大きく受ける「窓/サッシ」まわりを改善することは重要なんです。築15年以上の住宅だと、窓の断熱性能が高いということは稀かもしれません。

ちょっと確認してみてください。もし、ガラス1枚+アルミサッシだったとしたら、きっと「夏は暑くて冬は寒い」と感じているのではないでしょうか。サッシの材質は以下の順で断熱性能が高くなります。

「アルミ<樹脂(プラスチック)<木」

これは、イコールで「熱の伝わりにくさ」順、と言えます。日本の築年数の古い住宅だと殆どがアルミ製で、アルミと樹脂を合わせたものもあります。木製が最も断熱性能が高いのですが、マンションで木製サッシはあまり見かけません。

より重要なのはガラス面

サッシも大切ですが、より重要なのはガラス面です。サッシ枠より面積が広いですからね。「ペアガラス」をご存じでしょうか? ガラス2枚とその間に空気層を設けたものです。「空気は熱を伝えにくい」という性質を利用していて、この空気層があるだけで性能が向上するのです。

なので、現状窓の「シングルガラス」から「ペアガラス」に取り替えることができれば良いのですが、もともとあるサッシがペアガラスへの変更に対応できない場合や、マンションであれば管理規約によってガラスの交換が不可の場合もあります。

インナーサッシを設置して快適性能を上げる

そのような場合、既存窓の状況に関わらず室内側に内窓「インナーサッシ」(内窓)を設置する方法がおすすめです。既存窓とインナーサッシの間に空気層ができることで、既存サッシ(ガラス)が外部から受ける熱の影響を大幅に軽減することができます。樹脂性インナーサッシが主流で、思いのほか目立たず室内に馴染みます。雰囲気の良さを重視するなら、費用は上がりますが木製窓がおすすめですよ。

やっかいな<結露>について

▷断熱を施していない単板ガラスの窓。結露がひどいですね

温度差の大きな面に湿気を含んだ空気が触れると結露が発生します。水の入ったグラスの外側に水滴が付く、あの現象です。先出の「ペアガラス」や「インナーサッシ」の設置は結露防止の効果も期待できます。窓まわりに「空気層」を設けることで、内部と外部の温度差の大きな空気が接することを緩和するので、結露の発生も防ぐのです。

結露はカビの発生原因になるので、健康管理の面でも、絶対に防ぎたいものです。他の箇所では、例えば断熱を施していない北側の壁などは、温度差が大きくなるので結露が発生しやすくなります。特に冬場など、生活で発生する湿気を含んだ空気が、冷たい躯体や窓などと接する箇所がある場合は、改善することをおすすめします。結露対策については以下のAGCのサイトに詳しく紹介されています。

>AGC ガラスの豆知識〜適材適所〜 結露対策:住まいを結露の害から守る具体的な対策を考えます。結露を発生を抑える基本的な対策3点。

メリットは他にも!

インナーサッシを設置すると外部の影響を受けにくくなる他に、次のようなメリットもあります。内部の冷暖房の熱が逃げにくくなり、熱効率が良くなることでランニングコストの軽減につながります。防音効果もあるので外からの音も静かに、また室内側から外部への音の漏れも軽減され、静かな生活を送ることができます。

まとめ

「ペアガラス」や「インナーサッシ」の設置は、生活環境の変化をダイレクトに実感しやすいものです。住環境を向上させるために是非導入したいですね。次回は、断熱材についてお伝えします。